ダニの数が少なければアレルゲンの量も少なくなるのは当然のことです。そして、仮に空中に舞い上げられても、空中のダニ数やアレルゲン量そのものも少なくなるわけです。室内に生息するダニ類の繁殖条件は三つでした。だから、そのうちの一つでも減らすかあるいはなくせば、ダニ類は繁殖しにくくなるわけです。この三条件のうちで、室一内の湿度を低くすると、ダニにとっては致命的になるがわたしたち人間にとっては快適になります。
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家屋内に生息するダニ類は相対湿度が六〇パーセント以上なければ、一ヵ月以内にほとんど死んでしまいます。一方、人間にとっては五〇〜六〇パーセントの湿度が快適に感じられます。相対湿度五〇パーセント以下でヒョウヒダニを飼育すると二週間以内に死んでしまいます。ですから、ダニ類のえさとなるちりを清掃で取り除くことも、また、ダニが潜入できるじゅうたんのような床を、潜入できないクッションカバーのようなものに替えることもダニ数を減少させる方法ですが、湿度を下げるのがいちばん効果があります。その証拠に、空調で温度を二三〜二六度、相対湿度六〇パーセント以下(ほとんどの期間は五五パーセント以下)にコントロールされている商業ビルディング内では、ダニの数はきわめて少なく、じゅうたん一平方メートル当たりでも、二〇匹前後にしかなりませんでした。