大きな災害のたびに二重ローンに苦しむ

2011.10.14

大きな災害のたびに二重ローンに苦しむ人はいたのだが、被害の大きさを伝えるニュースはあっても、住宅ローンの問題を掘り下げて伝えるメディアはほとんどなかった。そのせいか社会的な関心も低かった。それが阪神大震災という歴史的な大災害に直面し、やっと住宅ローンの恐さに日本中の人が気づいた。災害で家を失くしても返済途中の住宅ローンは完済するまで払い続けなければいけない。建て直すとなれば、新たにローンを組まざるを得ず、前のローンと合わせてダブルで返済しなければいけない。家一軒のローンを払うのだってたいへんなのに二軒分である。現実には、家もないのに借金だけ残っても、それを最後まで払い続けるのは容易なことではない。経済的な負担もさることながら、精神的に参ってしまう。いくら金融機関の軽減措置を受けたとしても、返済に行き詰まる人は必ず現れる。ましてや二重ローンともなれば、何をかいわんや、である。誰かが「いち抜けた」と言い出せば、張り詰めた糸がプツンと切れるように自己破産をする人が続出する可能性がある。

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